スイス・ルツェルンでのファスナハト(後半) 【ヨーロッパ周遊44日】

【2013年2月11日:旅行7日目(後半)】

ファスナハトのパレードを一通り見た後はルツェルンの市内探索へ。
大昔の氷河の痕跡が見られるという氷河博物館とヨーロッパ最大とも言われる交通博物館、そして夜のファスナハト散策へ。

《ルツェルン/ルツェルン湖畔[14:45]》パレードにくっついて紙吹雪を投げてた女の子。
投げては拾って、投げては拾ってを繰り返して楽しそうでした。
パレードはぐるっと街を回るらしい。
ルツェルンの他の名所を見るために一旦移動。

20130211_らいおんさんこちらはライオンの格好をした男の子。
街中では老若男女色々な人が仮装を楽しんでいた。

《ルツェルン/氷河公園[15:00]》
パレード前にちらりと見たライオン広場のとなりにあるのが氷河博物館。ドイツ語でGletschergarten(グレッチャーガルデン)。
入場料は12スイスフラン。約1,200円。
およそ2万年前、まだここが氷河に覆われていた時代の痕跡を見ることが出来るとのこと。

20130211_ポットホールポットホールという氷河が溶けて流れ込んだ痕跡。
丸い石は氷河に乗って遥か遠くから運ばれてきたものらしい。

20130211_マンモスの牙併設されている建物には氷河時代に関する展示がされていた。
こちらはマンモスの牙。

イクチオサウルスやプレシオサウルスなど中生代の水生生物の化石も展示されていた。
他にも鉱石など地質に関する展示が多くある。

20130211_大きな地球儀の部屋このは建物はそれ自体がスイスの古い伝統家屋を再現したものだそうだ。
中世スイスの寝室などが再現されている他、このような研究室(?)なども展示されている。

20130211_中世スイス食器こちらは台所。
当時の食器類も展示されていた。

20130211_ルツェルンジオラマルツェルンの精巧な巨大ジオラマ。

20130211_展望台外に作られた櫓からはルツェルンの街を一望出来る。
遠くに見えるのが方向的に恐らくピラトゥス山だろう。

その他、スイス国内博覧会用に作られたという1896年製のミラーハウスもあって、子ども騙しながら中々楽しかった。

そんなに広くは無いので1,2時間もあれば充分見て回れる。
地質やスイスの中世の歴史に興味がある人にはオススメですね。

《ルツェルン/交通博物館[16:20]
 一旦ホーフ教会まで戻り、湖沿いに駅とは反対方向に進む。
湖とその向こうのアルプスの山々を眺めながら歩くこと20分、お目当ての交通博物館に到着した。

入場しようとしたところ、係のおばさんから
「17:00閉館だけどそれでもいい?」
と告げられる。
18:00閉館だと思っていたのだけど、どうも冬季は17:00閉館のようだ。
とはいえ、そう何度も来られる場所では無いので泣く泣く28スイスフランを支払って中へ。
30分しか無いので1分1スイスフランか…。

20130211_交通博物館鉄道展示で一番多くを占めるのが鉄道のエリア。
確かにかなり広いスペースを鉄道が所狭しと並んでいる。
本当ならゆっくり見たいが、自分のお目当ては航空機なのでここはざっと見てスキップ。
鉄道ファンの人が聞いたらきっと激怒するんだろうな…。

コンベア990コロナード。
高速旅客機の宣伝でスタートしたが、完成機が計画値を下回るボロボロの性能で、前作CV880の失敗で経営危機に陥っていたコンベア社にトドメを刺した。
スイス航空は生産数僅か37機のコンベアCV990を運行していた数少ない航空会社で、その退役機が展示されている。

説明不要の傑作機DC-3。
大きい航空博物館に行くと大抵いるイメージ。
こちらもスイス航空の機体。

お目当ての航空館。
所狭しと航空機が並べられていて、まるでおもちゃ箱。
手前の赤い機体はロッキード最後の木製旅客機機オライオン。
旅客機としては世界初の引き込み脚を持っていて、1930年当時では軍用機よりも速かったそうだ。現存するのは世界でもここだけ。

20130211_C-36珍しいスイス国産の地上攻撃機EKW C-36。
飛行機が狭いスペースに詰め込まれていて写真が中々難しい…。

20130211_Fi156フィゼラーFi156。
第二次大戦時のドイツの機体だが、こいつもヨーロッパの大抵の航空博物館に射る気がする。
この機体は雪上から離着陸するためのソリが装備されているのが珍しい。

20130211_車両館車両館はこの博物館一の名物らしい。
古今東西、新旧様々な車が並べられていて、展示スイッチを押すと写真右の黄色いリフトがその車両を手前まで運んで来てくれる。

《ルツェルン/カペル橋[17:20]》博物館からパレードの中心までトロリーバスで戻る。
上の架線から電気を供給する電車とバスのハーフみたいな乗り物。
大柄な車体でも電気式のお陰でとても静かだった。

ルツェルンのシンボルであるカペル橋。
元は1333年に建てられたが、1993年に火災で再建されたそうだ。
橋の屋根にはルツェルンの歴史を描いた絵が飾られている。

雪が降る中、出店でグリューワインを購入。
温めたワインにシナモンなどが入った飲み物で冷えた体に染み渡ります。

日が落ち始めても人の数は増す一方。
そこら中で音楽が鳴り響き、山車や出店も活気づいたまま。
雪が降る中、街中が楽しさで溢れかえっている。

18:00ごろになると日も落ちてカペル橋からの夜景も美しくなっていった。

《チューリッヒ/チューリッヒ中央駅[20:00]》祭りの続くルツェルンを後にしてチューリッヒ中央駅へ。
時間もお金も無かったので駅のバーガーキングで済ませることに。
それでも普通のセットが15スイスフラン(約1,500円)するんだから、貧乏学生旅には厳しい国ですね…。

なんだかんだ1日中歩き回って疲れきっていたので、ホテルに着いてすぐに就寝。翌日はチューリッヒの街を観光する予定。
果たして超物価高で有名なスイスの街に、自分のサイフは耐えられるのだろうか…。




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